バックライトなしのディスプレイがなぜいいかというと、まず目に優しい。LCDを日がな一日眺めていても全く苦にならないという人もたくさんいるようだが、私自身はLCDによる眼精疲労は、文字通り頭痛の種だ。もう一つの長所は、電力消費が非常に少ないということだろう。つまりはエコだ。特に電力不足が深刻化している日本では、ありがたい技術になるかもしれない。一部ノートパソコンサイズのディスプレイも参考展示されたりしている。もうちょっと大きな画面が作れるようになれば、パソコンのモニタ代わりに使える日が来るかもしれない。
ところが、この3者は、あちこちのイベントで参考展示はされるものの一向に製品化しないので、ちょいと焦れていた。Kindle FireにMirasolかカラーE Inkが搭載されるんじゃないかという憶測も流れていたので、ちょっと期待していたという次第だが、それも実現しなかった。そんなところへ、この記事を見つけた。Mirasolディスプレイの製造元、Qualcommのプレゼンだ。
先月末に開催されたe-Readers 2011 Conferenceというイベントでのプレゼンだそうだが、概要記事と一緒にプレゼン全部の動画がついている。24分とちょっと長かったが、とりあえず全部聞いてみた。最初半分は、Mirasolディスプレイの紹介や技術的解説などに費やされていて、特に目新しいものはなかったが、後半は注目だ。
Mirasolディスプレイのデモ
参加者の質問に答える形でQualcommの担当者が明らかにしたことは、クリスマス商戦に向けて11月の中旬から下旬くらいにMirasolディスプレイを搭載したタブレット端末が発表されるだろうということと、目下複数の企業向けにMirasolの出荷準備を進めているという2点だ。11月に発表になる端末のスクリーンは5.7インチだそうで、ポケットサイズの小さくて軽い端末になるだろうとのこと。まあ、ディスプレイの性能だけで購入は決められないが、ちょっと楽しみだ。
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