2011年03月28日

東北大震災:義援金はどこへ行く

しかし、でかい被害だ。いろんな最悪記録を誇る阪神・淡路をあっさり更新し、すげー規模の被害を出している。しかも、まだその全貌が明らかになったわけじゃない。世界中のあちこちで義援金を募る運動が始まったのも当然だろう。久米宏の2億とか、イチローの1億には遠く及ばないが、私も義援金を供出しようと思い立ったわけだ。とりあえず「ハイボール1杯につき売上の10%を義援金にする」という飲み屋で、さっそく3杯ほどハイボールを飲んだ。自粛ムードで落ち込みがちな消費活動を推進しつつ、募金もできるという一石二鳥の立派な行為だ。

そういえば、阪神・神戸で被災した取引先から聞いたが、この義援金が実際に被災者の手に届くのにはだいぶ時間がかかるらしい。しかもたいした額じゃなかったという話も聞く。ちなみに被災した人で、義援金を貰いたい人は、黙っていてはもらえない。自治体とか学校(子どもの場合)を通して申請しないといけないらしいので、要注意だそうだ。ちょいと疑問を持ったので、私たちが供出した義援金がどこにいくのか調べてみた。

義援金と一口にいっても、いろいろ種類があるらしい。一番まっとうそうなのが「義援金配分委員会」という組織に渡る類の義援金だ。赤十字とか共同募金で集めた義援金などがこれだそうだ。「義援金配分委員会」は、災害が発生した後に、自治体単位で組織されるものだそうで、今回の震災では被害が大きすぎてみんな呆然としているのか、まだ組織されていないらしい。配分委員会が組織されたら、そこで話し合って集まった義援金の配分を決めて配布する。時間がかかるってのは本当のようだ。ちなみに、赤十字や共同募金は、配分委員会に標準で名を連ねる事になっているので、赤十字と共同募金に寄せられた義援金はそのまま配分委員会にまわるようだ。



「義援金配分委員会」というのに渡らない義援金もあるみたいだ。例えば民主党が呼びかけている義援金だが、寄付先は「被災自治体」だと書いてある。どこが「被災自治体」なのか、どの自治体にいくら渡すかは、当然民主党が決めるんだろう。しかも、ご丁寧に「預り証を発行しない」「税金の寄付控除は受けられない」と注意書きが書いてある。政権与党じゃなければ、到底信用できないレベルの胡散臭さだ。



自民党はどうかというと、全額赤十字社に寄付すると書いてあり、税の控除も受けられると書いてあるが、だったらわざわざ自民党の口座を経由して金融機関を無駄に儲けさせるよりは、直接日本赤十字社に振り込んだほうがいい。自民党に振り込んだ場合、税控除を受けるために別途手続きが必要で面倒だが、赤十字に直接寄付する場合は、振込時にあらかじめ控除用の受領書を申し込むことができる。手間的にも一手間少なくて済む。共同募金も同様だ。

自民党に限らず、「全額日本赤十字社に寄付します」って募金活動は、なぜ直接日本赤十字に送金するよう呼びかけないんだろうか。ちと疑問だ。



そういえば、ユニセフも50年ぶりに募金を受け付けるなんて話があった。阪神・淡路でも援助してくれなかったのかと、妙なことに感心したが、ユニセフの説明を読むと「日本は金持ちだから援助は不要」という事だったらしい。「ユニセフに寄せられた義援金が余ったら、他所の国に回すこともある」といった注意書きが、少なくとも昨日までは載っていたが、今日はこの注意書きは削除されている。代わりにこんな注意書きが加わっていた。

※「東日本大震災緊急募金」は、通常、開発途上国の子どもたちのためにお寄せいただくユニセフ募金の口座(会計)とは異なる、特別の口座(会計)で受付け・管理させていただいております。また、開発途上国を使途としたユニセフ緊急募金に適用される「必要資金を上回るご協力をいただいた場合には、ユニセフが実施する他国・地域での紛争・自然災害などによる緊急・復興支援に活用させていただくことがある」とするご案内を緊急募金告知に付記するというユニセフ本部の方針は、今回の東日本大震災緊急募金には適用しないことが、3月24日決定されました。多くのみなさまに、ご不信の念を抱かせてしまいましたことを、深くお詫び申し上げます。


ちなみに、ユニセフの義援金も「配分委員会」には渡らないようだ。ユニセフ独自に使い道を決めて支出するそうだ。ユニセフの援助対象が子供に限定される以上、致し方ないかもしれない。それじゃ、子供向けの支援の内容が何かといえば、絵本と紙芝居を被災地の子供たちに届けるんだという。しかもその絵本や紙芝居も市民の寄付を募っている。それならそんなに現金はいらないだろうに。

こうして見てくると、配布までに多少時間がかかることを容認するのであれば、赤十字社か共同募金に直接送金するのが一番信用できそうだ。もっとも、韓国やシンガポールの赤十字で、別の災害への義援金着服なんて事件があったのも事実だが、日本の赤十字は信用できると信じたい。



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posted by Fion at 11:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月16日

大震災とネットの威力

先週の東北大震災(正式名称なんていうんだ?)を皮切りに、なんだか最近日本中揺れている。主として北関東から南東北にかけて分布しているうちの親類縁者は、阪神淡路や中越など過去の大きな震災は免れてきたが、今回は三陸ほどではないがかなりのトバッチリをくっている。最後まで連絡がつかなかった叔父の一家も、物的被害はあるものの全員の生存がようやく確認できて、ちょっとほっとしている。

先日もメモ程度にちょっと書いたが、今回の震災で情報収集に威力を発揮したのはネットだった。もちろん、ネットすら接続できないほど被害が甚大だった被災地関係者の方々には、慰めにもならないかもしれない。だが、マスコミの報道はどうしても被災の目立つところに集中するので、今回のような広範に渡る被災が発生した場合、そこそこひどい目にあっているけど一番ひどいところに比べればまだマシというようなところは、極端に情報が少なくなる。そんな時、個人が発する身近な情報がネット経由で伝達し、多少のスキルがあればそれにアクセスできるという現代のテクノロジーを、しみじみありがたく思った。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5642

大震災で明らかになった「ソーシャルメディア格差」 情報の発信内容と伝達手段にミスマッチ JBpress



今回、私が一番重宝したのはTwitterだった。それこそ被災地情報から、避難場所、配給場所、停電情報などの被災に関する直接情報から、電車の運行情報、計画停電、ニュースその他の一般情報まで、Twitterをきっかけにたどり着いた情報は多い。もちろん、不謹慎な発言やデマの類も多いが、被害の規模が浸透するにつれてその手のツイートも減っていった。まあ、この辺りは日本人の生真面目さ故かもしれない。

その一方で、上の記事にあるようにTwitterどころかケータイで電話をかけるのも大騒ぎなうちの年寄りなどは、情報収集の手段が極端に限定される。停電・断水が続く被災地の親や親戚に、私は東京から電話で現地の給水所や避難所を伝えていた。電話が繋がるまで、彼らはすぐ近所の情報すらまともに持っていなかったようだ。ところが、電話が通じやすくなるよりずいぶん前から、現地の情報はTwitterを始め様々な形でネットに上がっていたわけだ。

http://newenterprise.allthingsd.com/20110312/despite-the-quake-japans-internet-connections-are-going-strong/

Despite the Quake, Japan's Internet Connections Are Going Strong | Arik Hesseldahl | NewEnterprise | AllThingsD



今回の震災に関する海外の反応は、被災地で治安が保たれていることに驚くものが目立つが、日本のインターネットのインフラの信頼性に感心するものも多い。この記事によれば、日本のトラフィックが地震直後に一旦落ち込んだものの、程なく回復しむしろ活発になったと伝えている。そういえば今回の震災で電話はしばらく通じなくなり、未だに通じにくい状態が続いているが、ネットはすぐに使えたように思う。ケータイメールも割とすぐ使えるようになった。もちろん、被災地のサイトでしばらく落ちていたものもあったが、程なく被災状況を伝え始めたところも結構ある。普段当たり前に使っているネットのインフラを頼もしく感じた。

http://pajamasmedia.com/instapundit/116677/

DISASTER PREP: Reader Mary Forman writes in praise of the Kindle | Instapundit.com



最後にKindlerとしてはぜひ紹介しておきたいエピソードをひとつ。あるアメリカ人の女性の話だが、盛岡に滞在中に被災した娘を案じていたところ、娘から無事だと知らせるメールが届いたそうだ。電話が繋がらない中、娘が友人のKindleを借りてメールを送ってきたのだという。当然Kindle 3Gモデルだ。実話かどうか裏をとる手段はないが、本当だったらスゲーな、Kindle。



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posted by Fion at 22:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月07日

ネットで話題の笑える投稿

まずはTwitterのつぶやきから。

『ほとんどのキリスト教徒にとって、聖書とはソフトウェアのライセンスのようなものだ。誰もちゃんとは読んではいない。ただ一番下までスクロールして「了承」ボタンをクリックする。』

To most Christians, the Bible is like a software license. Nobody actually reads it. They just scroll to the bottom and click "I agree."less than a minute ago via web



次は、Yahoo!ANSWERSに出された変な質問と答え。

CAPS LOCKの解除、どうやってやるの?
『昨日たまたまCAPS LOCKをオンにしちゃって、解除方法がわからない。友達はみんな、インターネットで僕が彼らに怒鳴ってるって、怒ってる。このままじゃ、まさに僕の人生も家族も引き裂かれてしまう。僕は今までのように、もう一度仲良くやりたい。誰か、助けて!!』

ベストアンサー
『それは一度なってしまったら元には戻りません。僕もそうです。』

CapsLock


次は、説明不要。
Italic


最後は、マイクロソフトの質問サイト(答えてねっとみたいなもの)に出された質問。

『上司にマイクロソフトオフィス2010の左手用バージョンを買ってくるように言われています。ずっと探していますが、全然見つかりません。どなたか、どこで買えるか教えてください。』

Lefthanded




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posted by Fion at 20:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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