とはいえ、今回の措置はとりあえずTime社のいくつかの人気雑誌のみを対象にしているようで、Appleの全般的な軟化の兆しかどうかはよくわからない。この記事でも伝えているように、詳細は不明ながら紙版の雑誌の上がりの一部をAppleが取るような形になっている可能性は高い。とするとTime社のような大手で且つ部数が見込める人気雑誌じゃなければ難しいスキームなのかもしれない。
Appleの態度硬化以降、脱iOS化の動きを見せる出版社が相次いだが、一方でAppleの意向に迎合する動きもたくさんあったわけで、そんなことにビビったわけじゃないだろう。やっぱりTime社の人気雑誌をコンテンツに取り込めないデメリットを考慮しての対応と考えるほうが自然な気がする。そんなことやってると、iPadでは大手出版社の人気コンテンツしか読めなくなる。なんだか、売れ筋しか店頭に並べない最近の本屋みたいだ。
まあ、多機能端末のiPadでは、本や雑誌を読む以外にもいろいろやることはあるし、売れ筋だけ揃っていれば十分なのかもしれないが、本や雑誌を読むのがメインのユーザにとってはちょいと窮屈なことになりそうだ。
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Apple、iPad用無料電子雑誌を禁止 | Fionの与太話(2011年1月16日)
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