ちなみに、Kindleのコピペ機能は非常に限定されている。まず、コピーできるものだが、電子書籍ファイル内のテキスト情報に限られる。電子書籍じゃなくても、電子書籍のフォーマット(AZWかmobi)でKindle本体に保存されているものであれば雑誌・新聞・ブログなどでも大丈夫だ。「Instapaper」や「Send to Kindle」で取り込んだWebサイトの記事も問題ない。でも、Kindleのブラウザで表示したWebサイト内のテキスト情報はコピー出来ない。PDFファイルもダメみたいだ。また、コピーしたテキスト情報を貼り付ける先もいくつかに限られる。
1)コピーしたい部分をハイライトする

ハイライトするには、コピーしたい場所の先頭で5-Wayキーをクリックし、コピーしたい場所の最後まで5-Wayキーの左右ボタンで移動する。単にハイライトする場合はここでもう1回5-Wayキーをクリックするのだが、コピーする場合はその代わりにスペースバーをクリックする。
2)ペースト先を選択する

スペースバーを押すと、画面の一番下に検索画面みたいなのが出てきて、ハイライトした場所がコピーされる。5-Wayキーを左右に動かすと、ペースト先の候補が表示されるので、適当なところを選んで5-Wayキーをクリックするとそこにペーストされる。
ここでわかるように、コピーしたテキストを貼り付ける先は、「My Items」「Store」「Google」「Wikipedia」「Dictionary」「Note」の6箇所に限定されている。

My Items:普通に本の中でハイライトした部分がコピーされるところと一緒。
Store:Amazonのショップ内で検索。
Google:Googleで検索。
Wikipedia:Wikipediaで検索。
Dictionary:標準辞書で検索。
Note:テキストメモの作成。
【役に立つ場面】
そんなわけで、けっこう制約は多い。せめて貼り付け先がもうちょっと自由に選べればまだ使い勝手がいいんじゃないかと思う。以前Amazonに、Kindleの次のモデルが出るときはコピペの機能をもうちょっと改善して欲しいと要望を送っておいた。将来に期待したいところだ。
でも、こんな限定的な機能でも役に立つこともある。私が重宝しているのは、熟語の辞書検索だ。書籍の本文中で、知らない単語の前にカーソルを持ってくると、標準辞書が起動して意味が表示されるようになっているが、この機能はあくまで単語単位だ。熟語、つまり複数の単語の組み合わせで意味をなしているものについては、無力だ。こんな時、コピペ機能で複数の単語を選択しておいて「Dictionary」にペーストすると熟語としての意味を調べることができる。同じような要領で、固有名詞をWikiやGoogleで検索するときもこの機能を使えば便利だ。
また、論文調のものや資料を読んでいるときなど、たまに気になるところをこの機能を使ってNoteに貼りつけておいて、自分のメモをつけたしておくこともある。先日発売になった「Notepad」というテキストエディタを使えば、入力は英語に限られるが、かなり快適にメモを書くことができるようになり便利になった。後でたまったメモをパソコンに移して自分のレポートにまとめるときに便利だ。
まあ、工夫次第で他にも便利な使い道があるかもしれない。
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