昨日デビューしたKindle Singlesの作品のひとつ「Chinese Dream」を早速読んでみた。Kindle Singlesというのは、新聞や雑誌の記事にするにはちょっと長いが、一冊の本にするほどは長くないコンテンツを、電子書籍として出版するというAmazonのプロジェクトだ。そんなわけで、この作品もめちゃ短い。電車の中と休み時間で読んでしまったので、正味30分くらいの読み物だろうか。何しろ電子書籍版しか出さないプロジェクトの作品なので、紙に換算した場合のページ数はよくわからないが、せいぜい数十ページというところだろう。
著者はアメリカ生まれのインド人で、International Herald TribuneやNew York Timesのコラムニストでもある。新興国インドと欧米先進国の両方の視点を持つ著者が、中国を訪れ多くの中国人にインタビューをおこない、急速な経済成長下で噴出する様々な矛盾に直面し、自らのアイデンティティに苦悩する中国の現在を描写する。短い文章だが、中身はいろんな示唆に富んでいてなかなか興味深い。非欧米的な視点を踏まえた中国の精神的アイデンティティの分析は面白い。かつて高度成長を遂げる過程で、むしろ積極的に欧米的価値観を受け入れてきた日本人としては、いろいろと考えさせられる見方を提示してくれる。
作品情報:
著者:Anand Giridharadas
出版:Amazon Digital Service / Kindle Singles
言語:英語
ASIN:B004JN0CMK
貸出:対応
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