2010年12月08日

Google eBookstoreについて考える(2)



《本の買い方》

Google eBookstoreで電子書籍を買いたい時は、Googleのアカウントとは別に「Google Checkout」のアカウントを取得しなければならないようだ。「Google Checkout」とは、Google関連の決済サービスのことで、本だけじゃなくGoogle絡みの支払いを伴うサービス全般に利用出来るらしい。といっても、他に金を取られるようなサービスはよく知らないが。

だったら、Google Checkoutアカウントがあれば、Googleアカウントはなくてもいいのかというと、そうではないらしい。サイトの説明によると、Google Checkoutアカウントはあくまで決済のためのアカウントで、購入した本や購入履歴はGoogleアカウントにひもづけられるようだ。したがって、GoogleとGoogle Checkoutの両方のアカウントを持っている必要がある。一緒にしたって良さそうだが。

ちなみに、DRMの管理はAdobeIDで行なわれるため、AdobeIDも取得しておく必要がある。つまり、電子書籍を購入するのに3つのアカウントを持っている必要がある。この辺、もうちょっと簡素かできないのだろうか。

《本の値段》

Google eBookstoreでは、他の電子書籍販売サイトと違って、出版する側が本の値段をつけるそうだ。Googleは売れた本の代金から一定の手数料をもらう。AmazonやiBookStoreのように、サイトから本の値段を強制されることはない。一見自由度が高くなったようにも見えるが、実際はそうでもない。既にAmazonなどで売っている本についていくつかピックアップして比較してみた。(価格はいずれもUS$)

タイトル・著者GoogleAmazon
Cross Fire/ James Patterson12.9912.99
Unbroken: A World War II Story of Survival, Resilience, and Redemption / Laura Hillenbrand9.999.99
The Girl Who Kicked the Hornet's Nest/ Steig Laason9.999.99
Happy Ever After/ Nora Roberts9.999.99
A Tale of Two Cities and Great Expectations/ Charles Dickens7.997.99
The Immortal Life of Henrietta Lacks/ Rebecca Skloot9.999.99


GoogleとAmazonでは全く同じ値段設定になっている。もちろん全部の本の値段を比べたわけじゃないが、ある程度予測できた事態だ。同じタイトルを、他の書店より高く設定すれば当然売りにくい。かといって、既に他の書店で値切られているタイトルを、それ以上安くするのはやっぱり難しい。となれば、値段が横並びになるのはしょうがない。

上の表の下から2番目の「A Tale of Two Cities and Great Expectations」は、「A Tale of Two Cities」と「Great Expectations」の2つの短編が収録されている本だが、これらをバラでAmazonのKindleバージョンを探すと、「A Tale of Two Cities」も、「Great Expectations」も無料で配っている。

更に、一番下の「The Immortal Life of Henrietta Lacks」については、以前このブログにも書いたが、入手当時は新刊だったせいか11ドルちょっとしたと思う。

そんなわけで、Google eBookstoreで売っている本が必ずしも安いというわけではない。仮に同じ値段だとしたら、入手後の手間を考えるとGoogle eBookstoreで買う気はあまり起こらない。

《本の読み方》

Google eBookstoreで売っている本は、パソコンのブラウザで読める他、iPhoneやiPad、Android端末、Sony Readerなどいろんな端末で読めるようになっている。だがSony ReaderやNookなど、電子書籍専用端末で読もうと思うと、かなりめんどくさいことになる。ちなみにキンドルは当面対象外だ。ざくっと手順をまとめると、

1)AdobeIDを取得する(持ってる人は先へ進む)
2)「Adobe Digital Editons」をダウンロードして、母艦になるパソコンにインストールする
3)「Adobe Digital Editions」をインストールしたパソコンとAdobeIDをヒモ付て登録する
4)Google eBookstoreから購入した電子書籍ファイルをパソコンにダウンロードする
5)Adobe Digital Editionsでダウンロードした電子書籍ファイルを開き、USBで接続した読書端末(Sony Readerなど)にコピーする

あ〜、めんどくさ!

ちなみに、Adobe Digital Editionsは最大6台までのパソコンと読書端末を、ひとつのAdobeIDで扱うことができる。同時に12台も端末を使い分ける人はそんなにいないだろうから、多分この程度で十分だ。だが、パソコンや端末が壊れたなどして別の端末を登録したときに、壊れた端末を認証から外しておかないと、7台目から突然使えなくなるということが起こりうる。これも要注意だ。

【まとめ】

そんなわけで、少なくとも今の段階ではGoogle eBookstoreは大騒ぎするほどありがたいものでもないようだ。Google eBookstoreのサポートサイトには、将来的にキンドルでも読めるようにしたいと夢が語られているが、どうなることか。同じ本が同じ値段で売っているなら、迷わずキンドル本を買う。「Buy」ボタンをクリックして数分待っていれば読めるキンドルと、特定のパソコンにダウンロードしてUSB経由で端末にコピーしなければならない手間を比べたら、答えは明らかだ。

需要が生じるとすれば、アマゾンでは売ってないけどGoogle eBookstoreなら売っている本が欲しい時くらいだが、私はアマゾンで読みたい本がまだ沢山あるから、しばらくそういう事態に直面することはなさそうだ。


関連記事:
Google eBookstoreについて考える(1)(2010年12月7日)
「The Immortal Life of Henrietta Lacks」を読んだ(2010年8月13日)



↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしい すごい とても良い 良い

ブログランキング




人気ブログランキングへ

ブログランキング【くつろぐ】

blogram投票ボタン

ブログランキング・にほんブログ村へ


posted by Fion at 15:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | Webサービス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。