
Nemo Documentのメイン画面
《シンプルで分かりやすい》
Nemo Documentを開くと、カレンダーが表示され日付ごとにその日に保存したファイルが一覧できる。Outlook又はGoogle Calendarとリンクして、予定も一緒に表示してくれる。カレンダーの表示は、デフォルトで一週間分だが、一日分とか一ヶ月分とか一年分とかの表示もできる。標準の一週間分が、私は一番使いやすい。
その他リストというモードでは、ファイルの詳細(日付や保存場所等)と一緒にサムネイルが表示される。といっても、サムネイルが出るのはPDFと画像ファイルだけだが、これは結構便利だ。新しい順とか名前順とかで並び替えることもできる。探しているファイルを見つけたら、ダブルクリックすれば開く。
左端のバーには、ファイルの種類やフォルダ、ラベルなどの一覧が並んでいて、特定のファイルやフォルダを指定して表示することもできる。たとえば、ファイルタイプで、PDFをクリックすると、カレンダー表示でもリスト表示でも、PDFファイルのみが表示される。

リスト表示でサムネイルが見られる
フォルダは標準で「マイドキュメント」と「デスクトップ」が指定してあるが、自分で管理したいフォルダを追加しておくと良い。面白いのは、他人と共有しているネットワークドライブ上のフォルダを登録しておくと、他人がそのフォルダにファイルを保存したときに、Nemo Documentに一緒に表示される。他人と一緒にプロジェクトに関わっている時などは、ファイルの更新状況で進捗が大体分かるので便利だ。
《分類が簡単》
標準でWordやExcel、PDF、各種画像ファイルなどを分類するようになっているが、自分でファイルの種類を付け足すこともできる。例えば私は、Webベースのサイトやプログラムをよく書いているので、Web関連というのを追加した。「Web関連」とまとめておいて、それに分類される拡張子を登録するわけだ。htmlやaspx、xmlなどWebサイトに関連しそうな拡張子を全部入れておくと、それらのファイルはすべて「Web関連」として分類されるわけだ。
また、「ラベル」という機能があり、沢山のファイルを効率よく整理するのに便利だ。これは、ちょうどタグみたいなもので、適当な名前のラベルを好きなだけ作っておくことができる。保存したファイルにラベルを貼っておくと、後で探すときに便利だ。ラベルは貼らなくてもいいし、複数のラベルを貼ってもいい。複数のファイルを選択して、一挙に同じラベルを貼ることもできる。ただし、Nemo Document上でラベルを貼るのは簡単だが、あらかじめラベルを指定してファイルを保存するのは、今のところできないようだ。
《Google Docsとの一部連携》
最近は私もGoogle Docsをよく使っている。WordやExcelなどはローカルのOfficeを使ったほうが便利だが、プレゼンテーションや作図などはGoogle Docsの方が使い勝手が良い。Nemo Documentブログによれば、最近Nemo DocumentがGoogle Docsと連携するようになったと書いてあったが、私のXPマシンでは部分的にしか機能しないようだ。
ブログでは、ローカルやネットワークドライブ上のフォルダ以外に、Google Docsで保存したファイルもカレンダーに出てくるようにしたと書いてあったが、私の場合Google Docsは、プレゼンテーションファイルのみ、しかも保存や編集した履歴ではなく、プレゼンテーションをした(つまり、スライドショーモードで表示した)履歴で、Nemoに表示されるようだ。
これについては、Google Docsの他のドキュメントも、編集履歴をNemoで表示できるようにしてくれと、リクエストを出しておいたが、まだ返事はない。それでも、プレゼン履歴がローカルとGoogle Docsをまたいで確認できるのは、プレゼンをたくさんやる人には便利だと思う。もともとNemoは予定表とリンクしているので、プレゼンをやった日時や相手と、プレゼンで実際に使ったファイルが連動するわけだ。
【感想】
まずは非常に使いやすい。インストールした直後は、監視フォルダをインデックス化でもしているんだろう、しばらく動きは悪い。でも、1日くらいほっとくとサクサク動くようになる。設定も非常に簡単で、あっけないほど楽だ。インデックス化が終わってしまえば、バックグラウンドで待機していて、差分だけを処理していくらしい。Google CalendarやGoogle Docsと連動したければ、Googleのアカウントを登録すればいいし、Googleと連携しなくても十分使える。
いったんインデックス化したら、記録が残っている限り何年でも遡って表示してくれるのにも、ちょっと驚いた。何も考えずに、先月あたりに作ったファイルを探していたら、似たようなキーワードで、3年前のファイルまで引っかかってきたのにはびっくりした。予定表の予定まで一緒に検索してくれる。しかも、検索が速くて軽い。ただし、日本語の検索は、うまくいかないことが多い。
もう一つ感心したのは、過去に作ったファイルを移動したり、名前を変えたりしても、ちゃんと追いかけてくれることだ。もちろん、移動した先のフォルダにアクセス権がなかったり、Nemoで監視していなければ当然表示も消える。又、ファイル自体を削除してしまったら単にカレンダーからも表示が消えるだけだ。別にバックアップを持っているわけではない。既存のファイル情報を、カレンダー上に表示しているだけなので、その辺は限界がある。
欲をいえば、検索結果の表示方法にもう少し自由度があってもいいかもしれない。ソート方法が「Last modified」と「Last opened」と「Name」の3つしかないのはいいとしても、自分の好きな並びに変えられる簡単なクエリーくらいつけてもらうとありがたい。
最初にも言ったように、まだ新しいソフトなので、いろいろとこなれていない部分もあるが、ユーザサイトでリクエストや不具合報告を書いておくと、結構素早く対応してくれる。技術的に難しいことは、しばらく無理と返事してくる。今から育てて、自分好みのソフトにしてもらうのも、今のうちなら可能だ。そのうち、もうちょっとこなれてきたら、日本語化をリクエストしてみようかと思う。もちろん手伝うが。
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