Dan Brown著 邦題:パズル・パレス
昔一度読んで放っておいた本だが、キンドルが届いたので軽く読み流せるものということでもう一回読んでみた。細かいことを気にせずに、いろんなことを敢えてつっこまずに、素直に読めばとても楽しめるSFサスペンス小説だ。昔のe-bookはあまり権利関係のことが考慮されてなかったようで、キンドルにそのまま取り込むことができるのがよい。
この感想文を書くためにちょっと調べたら、なんと和訳が出ていることがわかった(翻訳苦労しただろうな)。実はこの小説、キーパーソンが日本人という設定で、所々に日本語や日本の文化に関する記述がある。ダン・ブラウン、お前日本人の知り合いなんかいないだろ、日本に来たことなんかないだろ、ってくらいトンチンカンで、登場する日本人の名前「Tankado」に至っては、どんな漢字をあてるんだか考えてしまった。だが、この名前が後でキーワードとして効いてくるので、日本人としてはリアリティに欠ける印象は否めない。
スーパーコンピュータを取り上げた作品だが、近未来を扱うSFでコンピュータを取り上げるのは勇気がいる。スーパーマンの「電子の要塞」を今見ると、古き良き時代のSFみたいに見えてしまう。同じ時代に公開された「スターウォーズ」や「E.T.」がそこまで古く見えないのとは対照的だ。それほどコンピュータの技術の進歩は速い。
これも10年以上前に発表された作品なので、登場するテクノロジーはすでに陳腐化している。だが、それを補って余りあるテンポ感とストーリー展開に、思わずのめりこんでしまう力をこの作品は持っていると思う。日本に関する見当違いの記述にしても、「Japan」という架空の国くらいに捉えておけば、ストーリーを楽しむと言う点では差し障りはない。
↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!








