2012年02月23日

The Rook: A Novelを読んだ

【書評】Daniel O'Malley著 The Rook: A Novel ★★★★★

ジャンルとしてはスーパーナチュラル系サスペンスといったところだろうか。

『あなたへ、
今あなたが着ている身体は、以前私のものでした。』

ちょっと好奇心を刺激されるこの書き出しに釣られて、一挙に読んでしまった。主人公はミファニー・トーマスという若いイギリス人女性だ。といっても最初は本人は自分の名前すら知らない。これは記憶を失った主人公に宛てた、記憶を失う以前の本人からの手紙だ。つまり、読者は主人公と同じ白紙の状態で手紙を読み進めていくことになる。



ミファニーはイギリスの秘密機関のエージェントだ。何者かに命を狙われていて、何らかの襲撃を受けた結果、記憶を失うことになったらしい。事前にそれを予期していたかつてのミファニーは、記憶を失った自分自身に宛てて手紙を残したのだ。だが、かつてのミファニーにも、誰がどういう理由で彼女を狙っているのかまではわからない。何もわからず、誰も信じることができない状況の中で、記憶を失った彼女はミファニー・トーマスを装い謎に挑んでいく。

と、これだけでもなかなか面白そうだが、それだけじゃない。ミファニーが所属する組織は、超常現象を専門に扱うイギリスの秘密国家機関だ。ポルターガイストやエクトプラズム、狼男やヴァンパイアなど、警察や普通の軍隊じゃ対処できないようなバケモノの類を退治する。ミファニー自身も含めて、エージェントの多くは特殊能力者だ。ヒーローズみたいに妙な能力を持った人たちがやたら出てくる。

そんなわけで、普通のサスペンス小説のつもりで読み進めていくと、「えっ、私(ミファニー)って超能力者なんだ・・・」なんて具合に、主人公と一緒にびっくりすることになる。なかなか面白い手法だ。話の展開はテンポが良く、一つの謎が解明されても、次々と新たな謎が浮かび上がり、飽きることなく最後まで一挙に読める。とはいえ、最後に一連の事件の黒幕が長々と事のいきさつを告白し始めた時には、岸壁で犯人の告白を延々と聞いている2時間サスペンスを見ているような気になってきた。この辺りの描写にはもうちょっと工夫が欲しかった気もするが、全体的にはなかなか楽しめる作品だった。続編に期待したい。



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2012年01月20日

The Hunger Gamesを読んだ

【書評】Suzanne Collins著 The Hunger Games (洋書) ★★★★☆

ジャンル分けとしては、若者向け冒険小説とかSFとかアクションとかに分類されるようだ。この「The Hunger Games」から始まる3冊からなるシリーズだ。というわけで、★4つの評価は「The Hunger Games」単品としてではなく、3冊全部のシリーズとしての評価としたい。ちなみに個別の評価内訳は以下のとおりだ。

The Hunger Games (1冊目) ★★★★★
Catching Filre (2冊目) ★★★★☆
Mockingjay(3冊目) ★★★☆☆



まあ、簡単に言うと最初の1冊は結構面白くて、一挙に読んでしまって、2冊目も勢いで読んでしまったけど、物語の終盤に近づくにつれてだんだんショボくなってくるという印象を持った。とはいえ、全般的にはなかなか楽しめる娯楽小説だ。Amazonでここしばらく売上トップを続けていたタイトルだけのことはある。もしかしたらドラゴン・タトゥーみたいにそのうち映画化されるかもしれない。

物語の舞台は近未来のアメリカ、といってもアメリカという国は凄惨な戦争により滅び、わずかに生き残った人々がかつてアメリカがあった地域にパネムという国家を成立させている。パネムは「キャピトル」と呼ばれる支配階級が住む首都と、キャピトルに搾取される12の居住区からなる。主人公のカトニスは、その中でも最貧の第12地区に住む16歳の少女だ。

キャピトルは、その支配を絶対化するために毎年サバイバルゲームを開催する。12の地区から男女1名ずつのティーンエイジャーが選出され、ゲームに参加する。最後の一人になるまで殺しあうという悲惨な設定だ。第一部のThe Hunger Gamesでは、カトニスが第12地区の代表としてゲームに参加し、生き残るまでが描かれる。第2部以降では、キャピトルの残忍な支配から逃れるために、各居住区が反乱を起こし、最後に自由を勝ち取るまでが描かれている。

物語は全体を通してカトニスの一人称で語られるため、社会の全体像をつかむのが難しい。こういう書き方は、視野を狭めるというデメリットもあるが、一方で主人公の行動を追体験する過程で臨場感を味わうことができ、また感情移入もしやすくなる。第3部の前半くらいまでは、後者のメリットがうまく生かされていて視野の狭さを補っていたが、終盤に近づくにつれて国家転覆のクーデターという大きな潮流を個人の視点からのみ描ききるのは無理が生じる。

そんなわけで、印象深い場面はいろいろあるが、全体としては少し物足りない印象が残る。もし映画化するときは、終わり方をもう少しうまく演出してもらいたいものだ。



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2011年10月28日

Kindle4とのつきあい方(2)- 便利Tips

Kindle4、つまりタッチパネルじゃなくて安い方は、一部でKindle4 NTと呼ばれているらしい。NTというのは「No Touch」 - タッチパネルじゃない、ということだそうだ。キーボードがなくなったので、これまでのKindleで便利に使っていたいろんなショートカットが使えなくなる。Kindle4だとどうなるのか、便利そうな機能を集めてみた。あちこちのサイトで似たようなTip集が出始めているが、必ずしもそのとおりに動作するとは限らない。とりあえず自分の端末で動作確認したものを並べてみる。



スクリーンショット

キーボードボタンを押し続けたまま、メニューボタンを押す。5秒くらい待つと画面がフラッシュしてスクリーンショットがとれる。画像ファイルは、これまでのKindle同様、Documentsフォルダ内に自動的に保存されるので、USBでパソコンにつないで取り出せる。

大文字入力

オンスクリーン・キーボードで目的のアルファベットまでカーソルを移動したら、キーボードボタンを押しながら文字をクリックすると、「Shift」と同じように一文字だけ大文字にすることができる。


7文字飛ばし(キーボード上で7文字分一度にカーソルを移動する)

オンスクリーン・キーボードを表示させた状態で、キーボードボタンを押しながら、次のページボタン又ページ戻りボタンを押すと、7文字分ずつカーソルが移動する。

文字の削除

オンスクリーン・キーボードを表示させた状態で、削除したい文字の右側にカーソルを移動して、キーボードボタンを押しながらページ戻りボタンを押すと一文字削除できる。


スペースの入力


オンスクリーン・キーボードを表示させた状態で、スペースを入力したい場所にカーソルを移動して、キーボードボタンを押しながら次のページボタンを押すとスペースが一文字分入力できる。

文字の種類の切り替え

オンスクリーン・キーボードを表示させると、大文字、小文字、数字等の文字の種類ごとにタブが表示されて、目的の文字種をタブで切り替えるようになっている。タブまでカーソルを移動して、目的の文字種のタブ上でクリックするのが常套だが、結構めんどくさい。このタブ切り替えは、オンスクリーン・キーボードを表示させた状態で、次のページボタンとページ戻りボタンで簡単に切り替えることができる。

コレクションのインポート

Kindleのコレクション機能は結構便利なんだが、端末ごとに設定するようになっているので、新しい端末を買ったらまっさらの状態になっている。もちろん、端末ごとに違うコレクションを作って使い分けるというのもアリだが、前のとおなじコレクションを使いたければ、インポートするのが手っ取り早い。

ホームスクリーンの「Archived Items」を開き、「Add Other Device Collections」をクリック。自分が使っている他のKindle端末やKindleアプリを搭載した端末の一覧が表示されるので、コレクションをインポートしたい端末を選択してクリックする。

端末のリセット

スイッチを20秒以上長押しする。スイッチの隣のランプが緑色に点滅したら、端末がリブートするようだ。

何らかの理由で端末がハングったら、リセットすると治ることが多い。リセットが効かない場合は、フル充電してからやってみると、うまくいくことが多い。それでもダメだったら、Amazonのサポートに連絡をするといい。

マインスイーパー

これまでのKindle端末にプレインストールしてあったマインスイーパー(ゲーム)は、Kindle4にはついていないようだ。その代わり、無料のマインスイーパーをAmazonのサイトからダウンロードして、他のゲームと同じように本体のライブラリから起動させることができるようになった。




他にもコツとか秘伝とか便利なものが見つかったら追加で報告することにしよう。



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posted by Fion at 15:10 | Comment(2) | TrackBack(0) | キンドル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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